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死神ジョーとの出会い

心が風邪を引いていた・・・



心が・・・



毎日、毎日・・・私は、1日が無事に終わる事を何時も願っていた。



自分が傷つかないように・・



今日も・・私の心が傷つかないようにと・・



久々に「寄り道」に寄る事が出来た。



店内は相変わらず込み合っていた。



「あら!おじさん!久しぶり~~~~~」



今日子のそんな声が聞こえる。



「どうしたのよ!待っていたのに・・」



「ああ・・いろいろとあってね!それよりお前!今度は青かよ!

だから・・ハゲるって言ってんだろ!」



私は、今日子にそんな言葉を言いながら、鏡を・・・



あ~俺も人の心配をしている場合では無い・・



私も大分、薄くなって来たと・・年を取った事を実感する。



私は、ビールを注文するとカウンター席に座った。



「あ~~!だから、そうじゃね~よ!アホ!何年、俺の下で働いてんだ!」



「だから・・あそこはダメだ!」



隣の男性が携帯電話を片手に威勢の良い言葉を・・



うるさいな・・正直・・



グラスを見るとAクラス・・



何処かの社長か重役だな・・



彼は、電話を切ると一気にグラスのお酒を飲み干し再び注文をした。



しばらくすると、また、携帯がなる・・



「ですから・・仕事なんだよ!ごめんね!わかってるよ!

明日は絶対に早く帰りますから・・」



先ほどの威勢とは程遠い・・優しい丁寧な口調・・・



「えっ?嘘を言ってるんじゃないかって!そんな事ないよ!

現に、今、私の横に部下も居るのだから・・代わろうか??」



そう言いながら・・彼は私に目配せで何かを訴えた・・・



あ~~~私ですか!あなたの部下は・・・



私は、営業の仕事が長いせいか、何時も他人の話を聞く癖がついている。



何食わない、関係ない振りをしながら、常に耳だけアンテナを・・



私は、彼の携帯電話受け取ると、その相手と話始めた・・



「何時もご指導頂いております。部下の坂本ともうします。」



「何時も主人がお世話に・・」



奥さんか・・そうだよな!ここは帰れない男の溜まり場だものな・・



そして、私は、相手の言葉を聞きながら話を合わせる事が出来た・・



営業とは何とも悲しい職業だ・・完全に職業病である。



「そう・・お忙しいのごめんなさいね!あなたのような方が側に居てくれるのなら・・

私も安心です!忙しいのに、ごめんなさいね!」



「いいえ・・こちらこそ・・」



私はそう言いながら、彼に携帯を渡した。



電話を切ると彼が笑顔で私に話しかけて来た。



「き・・君、すまなかったね!助かったよ!君は、何の仕事をしているか知らないが・・

結構・・やり手だね!」



いいや・・私はダメ社員です。



「いいえ・・仕事は電子部品の営業です。ご覧の通りCランクの貧乏人ですから・・」



そんな私の言葉に・・



彼は、ボーイを呼び何やら話を・・



「私は・・ジョーと言います。あなたは??」



「私は、ベッキー」



それが、ジョーとの出会いであった。



「失礼かと想いましたが、御礼を・・・

今、Cランクのようで・・お気を悪くされなければ・・Aランクのグラスとお皿を差し上げたいのだが!」



簡単に言われた・・100万だぞ・・おっさん・・



毎日、200円のおにぎりを買うのも悩んでいる私にとって・・100万はお金では無かった・・



「いいえ・・悪いですから・・」



「いいや・・本当に助かったので・・・」



そんな会話をしていると・・ボーイが新しいグラスと皿を持ってきた。



Aランク・・・



「ありがとう・・ございます。」



私は深々と頭を下げた・・・



誰かが誰かを補っている・・それが、社会・・



私は、そんな言葉を思い出す。



それから、私が店に行く度に私はジョーと飲む・・・



そして、何時も飲み始める前に彼の奥さんに電話を・・



「今夜も社長をお借りします・・部下の坂本でございます・・」



そんな私の言葉をジョーは何時も笑顔で聞いていた・・



あ~今夜は、帰らなくても良いんだ・・と言いたげに・・



彼は、優しいオヤジに私には見えた。



気さくな・・気の良いオヤジに・・



しかし、それから数日後、私は彼の本性を目の当りにする。



「死神」と呼ばれる・・この男の・・



人生は辛すぎて私の手には負えない・・
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